
【第2回マンスフェルト賞受賞者】
最優秀賞:下川琢也 (熊本大学病院消化器外科 専攻医)
推薦:岩槻政晃教授
優秀賞:吉村文博 (熊本大学大学院医学教育部放射線診断学講座 博士課程2年)
推薦:清末一路特任教授
優秀賞:松原ひかり (熊本大学大学院医学教育部分子脳科学講座 博士課程2年)
推薦:岩本和也教授
マンスフェルト先生はオランダ出身の軍医であり、長崎を経て細川藩の招きにより熊本へ移り、西洋医学所にて熊本における西洋医学教育を開講しました。先生は、北里柴三郎をはじめ、東京帝国大学日本産婦人科学教授の浜田玄達、東京帝国大学医科大学初代衛生学教授の緒方正規など、多くの優れた医師を育てました。その偉業を称え、また大学病院および関連病院に勤務する若手医師の優れた業績を表彰するため、熊杏会は大学病院と共同で「マンスフェルト賞」を創設しました。
令和6年2月に第1回表彰式を挙行し、本年2月13日には第2回マンスフェルト賞授賞式を肥後医育ミュージアム内にて執り行いました。
熊本大学病院が定めた本賞の募集要項には「マンスフェルトの教育理念にのっとり、優れた研究業績をあげた若手医師を顕彰する」とあります。募集に際しては、候補者は熊本大学所属であって医師免許又は歯科医師免許取得 5 年以内の者とされています。熊本大学病院群卒後臨床研修プログラム及び熊本大学病院専門研修プログラムに所属する者を含むこととなり、大学病院と関連病院での研修医、専門研修医が対象となりました。
厳正な審査の結果、第2回マンスフェルト賞は、最優秀賞:下川琢也先生、優秀賞:吉村文博先生、松原ひかり先生、が受賞されました。授賞式では、平井病院長より賞状と副賞が授与され、その後、各受賞者によるスピーチが行われました。スピーチでは、恩師との出会いをきっかけに研究に興味を持った経緯、研究を志した後の指導者との交流、そして医師としての将来の抱負などが語られました。受賞者の熱意あふれる素晴らしいスピーチに、大いに感動いたしました。
今回の受賞者を選考してくださった平井病院長をはじめとする審査委員の先生方、また候補者を推薦してくださった診療科の指導者の皆様に、心より感謝申し上げます。さらに、大学病院事務の皆様のご尽力にも深く御礼申し上げます。
令和7年2月13日
熊杏会会長 遠藤文夫